タコスの種類を徹底解説!定番から地方の味まで
メキシコ料理の代名詞ともいえるタコス。一口に「タコス」といっても、その種類は非常に豊富で、具材や調理法によってまったく異なる味わいを楽しめます。メキシコ旅行でレストランやタコス屋台(タケリア)を訪れた際、メニューを見て「どれを選べばいいかわからない」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。この記事では、代表的なタコスの種類をわかりやすく紹介します。現地での注文に役立ててください。
タコスの基本をおさらい
タコスとは、薄く焼いたトルティーヤ(トウモロコシや小麦粉で作った生地)に具材を乗せ、折りたたんで食べる料理です。本場メキシコではトウモロコシのトルティーヤが主流で、小ぶりサイズのものに具をたっぷり乗せてシンプルに食べるスタイルが一般的です。トッピングには玉ねぎ、パクチー(シラントロ)、サルサソース、ライムが定番で、自分好みに調整できます。
タコスの種類は大きく「具材の種類」と「調理方法」によって分類されます。以下で主要な種類を見ていきましょう。
定番中の定番!アル・パストール
タコス・アル・パストール(Tacos al Pastor)は、メキシコで最も人気の高いタコスのひとつです。「パストール」とはスペイン語で「羊飼い風」を意味しますが、現在は豚肉を使うのが一般的です。
調理法が特徴的で、アナトー(アチョーテ)やチレなどのスパイスで漬け込んだ豚肉を、垂直のロースター(タコンバサやタロメというコーン状の串)に重ねて回転させながら焼き上げます。この調理スタイルはレバノン移民がメキシコにもたらしたとされており、中東のシャワルマ文化がルーツといわれています。

肉の上部にはパイナップルを乗せて一緒に焼くのが伝統的なスタイルで、甘みと酸味が肉の旨みを引き立てます。外はカリッと、中はジューシーな食感が魅力です。
じっくり煮込んだ旨み・カルニタスとバルバコア
タコス・カルニタス(Tacos de Carnitas)は、豚肉をラードでじっくりと低温で揚げ煮にした料理です。「カルニタス」は「小さな肉」という意味で、ミチョアカン州が発祥の地として知られています。外はカリッと、中はしっとり柔らかく仕上がり、濃厚な肉の風味が楽しめます。玉ねぎとパクチーだけのシンプルなトッピングで食べるのが現地流です。

タコス・バルバコア(Tacos de Barbacoa)は、牛の頭部や羊肉などを、マゲイ(アガベの葉)で包んで地中に掘った窯に入れ、蒸し焼きにする伝統的な調理法で作られます。非常に柔らかく、深い風味が特徴で、週末の朝食として食べる文化があります。地域によって使う肉や調理法が異なり、中央高原地帯では牛の頬肉(カチェーテ)が使われることも多いです。
その他の人気タコスの種類
タコスの世界はさらに広く、他にも個性豊かな種類が存在します。
- タコス・デ・カマロン(Tacos de Camarón):海老を使ったタコスで、太平洋岸や湾岸地方で特に人気があります。グリルや素揚げにした海老をトルティーヤに乗せ、キャベツやクリームソースと合わせることが多いです。
- タコス・デ・カナスタ(Tacos de Canasta):「かごのタコス」という意味で、具を入れたタコスをかごに重ねて蒸らした屋台料理です。豆やチチャロン(豚の皮の揚げ物)、じゃがいもなどの具が定番で、庶民的なB級グルメとして親しまれています。
- タコス・デ・ビルリア(Tacos de Birria):チレで煮込んだ牛肉(または羊肉)をトルティーヤに乗せ、煮汁(コンソメ)に浸して食べるスタイルが近年注目を集めています。ハリスコ州が発祥とされ、世界的なトレンドにもなっています。
- タコス・デ・ノパル(Tacos de Nopal):ウチワサボテン(ノパル)を使ったベジタリアン向けタコスで、さっぱりした味わいです。
まとめ
タコスはシンプルな料理に見えて、具材や調理法の違いで無限のバリエーションが生まれる奥深い料理です。アル・パストールのスパイシーな旨み、カルニタスのコクのある風味、バルバコアの伝統的な蒸し焼きの深み、そしてビルリアの煮汁ごと楽しむスタイルなど、それぞれに異なる魅力があります。メキシコを訪れた際はぜひ複数の種類を食べ比べて、自分のお気に入りのタコスを見つけてみてください。


